### 概要
- 機能別組織とプロジェクト別組織を掛け合わせた組織構造
- 縦軸に機能やスキル(開発、デザイン、QAなど)、横軸にプロジェクトやプロダクト(アプリA、アプリBなど)を配置した二次元の組織構造
- メンバーは機能部門の上司とプロジェクト責任者という2つの報告ラインを持つ
### メリット
1. **専門知識の最適活用**: 専門スキルを持つスタッフをプロジェクト間で効率的に共有できます
2. **柔軟なリソース配分**: 需要変動に応じて人材を異なるプロジェクトに柔軟に割り当てられます
3. **知識共有の促進**: 部門横断的な協働により、ベストプラクティスやノウハウの共有が活発になります
4. **多角的な視点**: 複数の部門からの視点がプロジェクトに反映され、革新的な解決策が生まれやすくなります
5. **専門性の向上**: 機能別グループ内でスキル向上に集中できる環境が維持されます
### デメリット
1. **二重管理による混乱**: 複数の上司から指示を受けることによる優先順位の衝突や混乱が生じやすい
2. **意思決定の複雑化**: 複数のラインにわたる調整が必要となり、意思決定プロセスが遅延する場合がある
3. **権限と責任の不明確さ**: 「誰が最終判断を下すのか」が不明確になりがち
4. **メンバーのストレス増加**: 複数の上司からの期待や要求に応えるプレッシャーが大きい
5. **評価の困難さ**: 二重の報告ラインによって公平で一貫した評価が難しくなる場合がある