# 研修開発入門――会社で「教える」、競争優位を「つくる」
## Metadata
* Author: [中原 淳](https://www.amazon.comundefined)
* ASIN: B089VPSNY7
* Reference: https://www.amazon.com/dp/B089VPSNY7
* [Kindle link](kindle://book?action=open&asin=B089VPSNY7)
## Highlights
よって本書では組織経営の観点から人材育成を位置付け、研修開発を行っていく際に駆動する政治にも配慮した記述を試みることにしました。 — location: [28](kindle://book?action=open&asin=B089VPSNY7&location=28) ^ref-8790
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本書では、社内研修の企画立案・実施・評価に至る、いわゆる「研修開発プロセス」を、余すところなく紹介することを目的とします。そして「研修開発プロセス」を明らかにするに当たって筆者が根拠とするのは、❶筆者の研究知見と、❷企業教育関係者の実践知です。 — location: [37](kindle://book?action=open&asin=B089VPSNY7&location=37) ^ref-59616
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日本のOJTは年長者から若年者に対して「単純な作業手順のコピー」を行うものではありませんでした。「単一の仕事」を単純に覚えるだけでなく、長期雇用を前提として、多種多様な仕事に中長期間従事させ、さまざまな突発的出来事に対応できる幅の広い専門性を獲得させることが、その特徴でした。この「幅広い専門性」を有する優秀な従業員が、日本の高度経済成長を支えることになります。 — location: [377](kindle://book?action=open&asin=B089VPSNY7&location=377) ^ref-15576
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一般的に経営学の教科書などで語られる人材育成のカテゴリーは「研修」「OJT」「自己啓発」の3つに分かれています。 — location: [521](kindle://book?action=open&asin=B089VPSNY7&location=521) ^ref-25875
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成人が仕事をするに当たって必要な業務知識量を身につけるのは、仕事の経験が70%、上司の薫陶が20%、研修が10%、 などといわれています。これ — location: [534](kindle://book?action=open&asin=B089VPSNY7&location=534) ^ref-6559
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また、OJTというのは「現場のマネジャー」を中心に行われるものである以上、下記のような脆弱性も持ち合わせています。 ❶OJTの学習効果、教育のクオリティは現場のマネジャーに依存してしまう ❷一般に、OJTでは現場のマネジャーの能力範囲を超えることを学ぶことができない ❸学習が起こるタイミングが「偶然」に依存する。「教育的瞬間」がいつ訪れるかわからない ❹学び多きはずの仕事経験が「単なる労働」となってしまう可能性がある — location: [546](kindle://book?action=open&asin=B089VPSNY7&location=546) ^ref-45656
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OJTにはこうした脆弱性があるにもかかわらず、人事や経営側から育成に直接介入することはできず、現場のマネジャーを通して間接介入することしかできないため、その質を担保することができません。 — location: [554](kindle://book?action=open&asin=B089VPSNY7&location=554) ^ref-12826
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人事や経営側が直接介入できる研修と、間接的に介入する形となるOJTを単純比較することにはあまり意味がない、 — location: [557](kindle://book?action=open&asin=B089VPSNY7&location=557) ^ref-17274
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第1章まとめ Summary — location: [737](kindle://book?action=open&asin=B089VPSNY7&location=737) ^ref-22769
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