## Metadata * Author: [山口周](https://www.amazon.comundefined) * ASIN: B076Q2WHBN * Reference: https://www.amazon.com/dp/B076Q2WHBN * [Kindle link](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN) ## Highlights 自分の戦略や文脈に適合する、費用対効果の高い情報の密度をいかにして維持していくか、という点が重要になっているわけです。そして「情報の密度」を高い水準に保つには、いかにして「情報を遮断するか」という点がポイントになってきます。 — location: [363](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=363) ^ref-50952 --- 自分の目や耳といった五感を通じて得られたインプットは、他の誰でもない、自分だけのものですから、そうしたインプットをもとにして知的生産を行えば、容易に他者と差別化することが可能になります。 — location: [434](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=434) ^ref-3051 --- が、「問い」のないところに「学び」はありません。極論すれば、私たちは新しい「問い」を作るためにこそ独学しているわけで、独学の目的は新しい「知」を得るよりも、新しい「問い」を得るためだといってもいいほどです。 — location: [481](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=481) ^ref-11357 --- 重要なのは、自分がいまどの目的モードで本を読んでいるのか、ということに意識的になる、ということです。 — location: [807](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=807) ^ref-45316 --- また、その内容は必ずしもビジネスへの示唆に直結していないため、後でどんなかたちでビジネスの役に立つのか、いま現時点ではよくわからないことも多い。そのため、後で立ち返って考えたり、参照したりするための読書ノートの作成が必須になるわけです。 — location: [823](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=823) ^ref-22787 --- 無目的に興味の赴くままに、ひたすらインプットする時期がないと、長い期間にわたって継続するような真に強力でユニークな知的戦闘力は身につけられない、ということです。 — location: [959](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=959) ^ref-5214 --- いざ他者からアウトプットを求められる時期になって、その人らしいユニークな知的アウトプットを生み出せるかどうかは、この無節操なインプットの蓄積によると考えれば、若いときの無目的で無節操な勉強こそ、継続的に知的生産力を維持するために重要だ、 — location: [979](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=979) ^ref-31244 --- 知的戦闘力の向上に貢献する実質的な知的ストックを作るという目的に照らせば、どんなに評価が高く、多くの人がほめちぎっている名著・定番と呼ばれる本であっても、自分自身が心底面白いと思えないのなら、その本には1ミリの価値もないのだ、と断定するくらいに独善的でいいと — location: [1086](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=1086) ^ref-59027 --- 見識ある人物に会って、その人物から 薫陶・知見を得るというのはもっとも効率のいい学習方法だということです。これからの社会を生き抜いていく皆さんは、ぜひとも見識のある人物に直接面会して、教えを乞うことを心がけてほしいと思います。 — location: [1276](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=1276) ^ref-17989 --- 常に「問い」を持ってインプットに臨む — location: [1283](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=1283) ^ref-11348 --- 細かい要素を捨ててしまってミソを抜き出すこと、「要するに○○だ」とまとめてしまうことです。モノゴトがどのように動いているか、その仕組み=基本的なメカニズムを抜き出すことです。経済学ではこれを「モデル化する」と言います。 — location: [1365](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=1365) ^ref-13404 --- そもそも「知的戦闘力が上がる」というのは、どういうことなのでしょうか? 一言でいえば「意思決定の質が上がる」ということです。優れた意思決定は優れた行動に直結し、優れた行動は優れた結果をもたらします。 — location: [1448](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=1448) ^ref-63627 --- 元となるアイデアの抽象度が、他分野に適用できる程度に高かったために可能だったわけで、重要なのはやはり抽象化だということになります。 — location: [1486](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=1486) ^ref-61361 --- 知識の時間軸と空間軸を広げることで、目の前の常識が「いま、ここ」だけのものでしかない、という相対化ができるのです。 — location: [1604](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=1604) ^ref-36507 --- そのような、大きな変化が継続的に起こっている世界において、一度学んだコンセプトやフレームワークに執着し続けるのは、怠惰を通り越して危険ですらある。こういった世界に生きる私たちは、常に「昔とった 杵柄」を廃棄し、常に 虚心坦懐 に世界を眺めながら、自分が学んできたことを消去し、あるいは新しく学んだことで上書きしていく、つまりアンラーンし続けることが求められているのです。 — location: [1946](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=1946) ^ref-36686 --- 誰もが疑問を感じることなく信じ切っている前提や枠組みを、一度引いた立場で相対化してみる、つまり「問う」「疑う」ための技術がリベラルアーツの真髄だ — location: [2002](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=2002) ^ref-5815 --- 質の良い「問い」「疑い」のないところには、質の良い「インプット」は生まれません。つまりリベラルアーツというのは、知的戦闘力の基礎体力を高める役割を担うわけです。 — location: [2005](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=2005) ^ref-23691 --- 大根役者が、大根役者である自分に失望せず、この世界の中に居残りながら決して耽落もせず、いかに内部から世界をより良い世界に変えていけるか……これが最大の課題です。そして、現在の脚本を離れて、新しい世界の脚本を描くのに必要な技術がまさにリベラルアーツ — location: [2142](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=2142) ^ref-30172 --- 知的戦闘力を高めるという文脈で考えてみた場合、与えられたルールやシステムを所与のものとして疑うことなく受け入れ、その枠組みの中でどうやって勝とうとするかを考える人よりも、与えられたルールやシステムそのものの是非を考え、そもそもルールを変えていこうとする人の方が、圧倒的に高い知的パフォーマンスを発揮するのは当たり前のことです。 — location: [2284](kindle://book?action=open&asin=B076Q2WHBN&location=2284) ^ref-16792 ---