## Summary この本は、小さなチームで大きな仕事を実現するための考え方と実践的なアドバイスを提供しています。 **主要なポイント:** * **減らすこと:** 質を高めるためには、機能ややりたいことを絞り込む。本当に必要なものだけを残す。問題解決には、リソースを追加するより減らす方が効果的。 * **シンプルにすること:** 完璧を求めず、まず根本的な部分を固める。細かいことは後回しにする。 * **決断すること:** 完璧な答えを待たずに、今決断する。 * **今あるものを活用すること:** 高価な道具に頼らず、今あるもの、安く手に入るものを最大限に活用する。 * **集中:** 生産性を高めるには、一人で集中できる時間を作る。 * **小さな勝利:** 長期プロジェクトでは、定期的に小さな勝利を経験することでモチベーションを維持する。 * **短いリスト:** タスクリストは短く保ち、達成感を積み重ねる。 * **製品を愛すること:** 製作者自身が製品を信じ、愛着を持つことが重要。 * **アイディアを寝かせる:** 素晴らしいアイディアは、一度寝かせて冷静に評価する。 * **顧客に選ばれる:** 積極的に売り込むのではなく、顧客が自ら選んでくれるようにする。 * **不完全さを恐れない:** 完璧でなく、ありのままの自分を見せる。 * **全員が貢献する:** 小さなチームでは、全員が何かを生み出し、結果を出す。 * **ネガティブな意見に惑わされない:** ポジティブな意見は見えにくいため、ネガティブな意見に過剰反応しない。 * **文化は育てるもの:** 文化は自然に発達するものであり、意図的に作るものではない。 * **今に集中する:** 未来の心配をせず、今できることに集中する。今日の決定は永遠ではない。 * **有害な言葉を使わない:** 「必要」「must」「できない」「簡単」「just」「だけ」「早く」といった言葉は、コミュニケーションを阻害する。 * **今行動する:** やりたいことがあるなら、今すぐ行動する。 これらの原則を実践することで、小さなチームでも大きな成果を上げることができると著者は主張しています。 ## Metadata * Author: [ジェイソン フリード、デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン、黒沢 健二、松永 肇一、美谷 広海、祐佳 ヤング](https://www.amazon.comundefined) * ASIN: B01NCJVL06 * Reference: https://www.amazon.com/dp/B01NCJVL06 * [Kindle link](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06) ## Highlights より良いもののためには、愛着あるものをいくつか犠牲にしないといけない。やりたいことを半分にするのだ。中途半端な完成品より、機能を半分に絞っても中身の良い製品のほうがいいに決まっている。量より質だ。 — location: [493](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=493) ^ref-62439 --- 芯の部分を見つけるには、「もしこれを手放しても、自分が売るものはまだ残っているか?」と自身に問いかけることだ。 — location: [508](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=508) ^ref-60441 --- しばらくの間は細かいことは気にしないことだ。まずは根本的なところを固めて、特殊なところはあとで考えればいい。 — location: [523](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=523) ^ref-26749 --- できるだけ「これについて考えよう」ではなく「これについて決断を下そう」と思うことだ。決断する姿勢を持つことだ。完璧な解決を待たず、決断して前進するのだ。 — location: [536](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=536) ^ref-27975 --- 問題が起こるのは、後に完璧な答えが得られるだろうと期待して決断を先延ばしするときだ。完璧な答えはやってこない。明日決断するも今日決断するも同じだ。 — location: [541](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=541) ^ref-28048 --- 大切なのは除外したものである。だから、常に取り除き、シンプルにし、合理化するよう努めよう。キュレーターになろう。何が真に必要かにこだわるのだ。一番大切なものだけが残るまで削ぎ落としてそれを繰り返していくのだ。もし必要ならば、後で追加できるのだから。 — location: [558](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=558) ^ref-54653 --- 物事がうまくいかないと、人はその問題にさらに多くの人、時間、資金をつぎ込もうとする。だが、そうすると問題が大きくなってしまう。進むべき正しい道は逆の方向、すなわち減らすことだ。 — location: [582](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=582) ^ref-39959 --- すでに持っているものや、安く手に入るものをフル活用しよう。大切なのは道具ではない。できることから、持っているものでやっていく。そう、音は自分の指の中にある。 — location: [621](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=621) ^ref-57256 --- あなたはひとりきりモードに入らなければいけない。ひとりだけの長い一続きの時間にこそ生産性は最も高くなる。 — location: [751](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=751) ^ref-13109 --- 問題は通常、単純で平凡な策によって解決することができる。そこに華やかな活躍の場などない。見事な技術を披露する必要もない。ただその課題をとっとと片付けて、次につなぐ何かをつくるだけである。このアプローチでは他人の称賛の声を聞くことはできないかもしれないが、必要なものは手に入れている。 — location: [804](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=804) ^ref-33297 --- もし絶対に長期間のプロジェクトに取り組まなければいけないのだとしたら、一週間のうち一日(または隔週ごとに一日)は熱中を生じさせる小さな勝利を経験することに専念するようにしよう。 — location: [828](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=828) ^ref-11446 --- 長いリストは罪悪感を抱かせる。完了していない項目のリストが長くなればなるほど、あなたの感情はネガティブなものになるだろう。そしてある時点で、嫌な気分になり、あなたはそのリストを見るのをやめてしまう。それからあなたはストレスでイライラし、すべてが台無しとなる。 — location: [903](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=903) ^ref-10187 --- あなたのゴールは製品があなたにとって正しいものであり続けることだ。誰よりもあなたがそれを信じなくてはいけない。だからこそ「僕はこれが気に入っているから、君もこれが気に入ると思うよ」と言うことができるのだ。 — location: [1084](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1084) ^ref-25298 --- だからまず「すばらしいアイディア」はしばらく棚に上げておこう。多くの「すばらしいアイディア」を思いつくことはいいことだ。ひらめきに刺激され興奮するのもいい。だが、瞬時の熱意に押されて行動してはいけない。アイディアを書き留めて、何日か棚に上げておこう。落ち着いてから、そのアイディアの優先順位を評価してみるのだ。 — location: [1120](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1120) ^ref-10544 --- 今日、時代の先端を走る会社は、もっとよい方法を知っている。人々のところへ行くのではなく、人々に来てもらうようにするのだ。観客というのは、時々あなたのところに自分から舞い戻ってくる。これが、一番理解ある顧客であり、一番の見込み客と言えるだろう。 — location: [1180](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1180) ^ref-44112 --- 欠点を見せることを恐れてはいけない。不完全さはリアルであり、人はリアルなものに反応するのだ。だから、僕たちはいつまでも変わらないプラスチックの花より、しおれてしまう本物の花が好きなのだ。どのように思われるか、どのように振舞うべきか、あれこれ心配する必要はない。すべてありのままの本当の自分を世界に見せればいい。 — location: [1254](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1254) ^ref-21604 --- 小さなチームでは、人に仕事を振る人間ではなく、働いてくれる人間が必要だ。全員が何かを生み出さなければならない。結果を出さないといけないのだ。 — location: [1451](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1451) ^ref-31709 --- 覚えておくべきことは、ポジティブな意見よりネガティブな意見のほうがうるさく情熱的であることだ。多くの顧客が変化に満足していても、マイナスな意見しか聞こえていないかもしれない。論議の的になったからといって、バカみたいに後退しないことだ。 — location: [1596](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1596) ^ref-33208 --- 即席でつくった文化は人工的だ。ミッション・ステートメント、宣言、ルールからなるビッグバンみたいなものだ。わざとらしくて、醜く、見せかけだけだ。即席の文化は絵の具のようなもので、本物の文化は 緑青 のようなものだ。 — location: [1605](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1605) ^ref-7163 --- 文化はつくるものではない。自然に発達するものである。だからこそ新しい会社には独自の文化がないのである。文化とは普段の振舞いの副産物だ。 — location: [1608](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1608) ^ref-21604 --- まだ起こっていない問題を作ってはいけない。現実に問題になってから考えれば良いことだ。多くの「もしも」は起こらない。 — location: [1618](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1618) ^ref-13160 --- 今日の決定は永遠ではない。 — location: [1619](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1619) ^ref-60250 --- 状況が変わればあなたの決定を変えればいい。決定とは一時的にそうしようということにすぎない。 — location: [1621](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1621) ^ref-31506 --- 小さいチームの大きな利点は方針をすぐ変えられることだ。大きな会社と違い、素早く動けるのだ。だからこそ、「今日」に視点を合わせ、明日のことは明日考えればいい。そうしなければ、時間やエネルギーを起こりえない問題に注ぐことになってしまう。 — location: [1624](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1624) ^ref-13554 --- ビジネスでは絶対に使ってはいけない四文字言葉がある。スラングではなく、「必要(need)」、「しなければ(must)」、「できない(can't)」、「簡単(easy)」、「ただ(just)」、「だけ(only)」や「早く・速く(fast)」だ。これらの言葉はわかりやすいコミュニケーションを妨げるものだ。悪意をしのびこませ、良い話し合いを殺し、プロジェクトを遅らせる。 — location: [1698](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1698) ^ref-35691 --- 何かしたいことがあれば、今しなければいけない。 — location: [1735](kindle://book?action=open&asin=B01NCJVL06&location=1735) ^ref-45022 ---