# ハウ・トゥ アート・シンキング ## Metadata * Author: [若宮 和男](https://www.amazon.comundefined) * ASIN: B082PPB6RV * Reference: https://www.amazon.com/dp/B082PPB6RV * [Kindle link](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV) ## Highlights 「箱ティッシュ」が教えてくれることは、代替可能なものは、「ニーズ」がどれほどあっても「おなじ」ものにあふれた成熟市場では 選ばれないもの、 価値の低いもの になってしまう、 — location: [215](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV&location=215) ^ref-34720 --- ロジックやデザインとはちがい、 アートは「おなじ」を増やさず、「ちがい」を増やす のです。 — location: [240](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV&location=240) ^ref-54854 --- 成熟と飽和の時代にはもはや「おなじ」は価値ではなく、「 ちがいが価値でおなじは悪」になりました。「 — location: [242](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV&location=242) ^ref-31638 --- 抽象を活用しつつ、微細で複雑なゆれを切り捨てないことが重要なのです。 — location: [291](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV&location=291) ^ref-57284 --- このように思考を変えるためには組織の「マネジメント」を「 管理」ではなく、「活用」 と訳すべきだと考えます。人材を「管理する」のではなく、それぞれのプレイヤーがバンドのようにそれぞれベストパフォーマンスを出せるように「活用する」、それがこれからのマネージャーの仕事なのです。 — location: [382](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV&location=382) ^ref-39873 --- つくり終わってみると、当初思ってもいなかったような作品ができているのです。ここで興味深いのは材料による自由の「制限」、つまり 思いどおりにならないものとの出会いによって「思いもよらない」作品ができる、ということです。アートをつくるとき、素材の制限に触発されて、「自分」が変化していくのです。 — location: [487](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV&location=487) ^ref-62068 --- 思いどおりにいかないからこそ、「新たな視点」を獲得できる。これがアートの価値革新の仕組みです。 — location: [500](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV&location=500) ^ref-23921 --- 「分からないもの」が必ずイノベーションを生むとは限りませんが、「分からない」ことからしかイノベーションは起こりません。つまり「分からない」はイノベーションの必要条件 であり、「正解」はイノベーションの敵なのです。もし本当にイノベーションを求めているのなら、「分からない」ことこそGOしなければなりません。上司が「分かる」ことしか受け入れなかったり、メンバーが「正解」を当てに行こうとした瞬間にイノベーションは窒息死するのです。 — location: [698](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV&location=698) ^ref-14320 --- FacebookやTwitterはなにもものすごい技術革新によって生み出されたわけではありません。これらのサービスは、技術的にはインターネットとウェブ・ブラウジングだけで実現でき、取り立てて「ハイテク」なわけでもありません。実際似たようなSNSももっと以前からありました。「技術」そのものによってではなく、「実名制」や「いいね!」、あるいは「文字数制限のある短文」という コミュニケーションの新しい文化 を発明したことがイノベーションを生んだのです。 — location: [769](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV&location=769) ^ref-9115 --- 「アート・シンキング」からはすこしそれるので本書ではあまり詳しくは書きませんが、企業から新規事業の相談を受けた際にすることが3つあります。「事業ミッション」、「事業バリュー」そして「事業フェーズ」をそれぞれ定義することです。これらが明確になり三位一体でないと、事業はだいたい迷走することになります。 — location: [798](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV&location=798) ^ref-50195 --- 一つ目の「事業ミッション」の定義は、いつまでになにをなしとげるか、つまり「期限」と「約束」の定義にあたります。「 — location: [801](kindle://book?action=open&asin=B082PPB6RV&location=801) ^ref-26264 ---