# ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現 ## Metadata * Author: [フレデリック・ラルー、嘉村賢州、鈴木立哉](https://www.amazon.comundefined) * ASIN: B078YJV9ZW * Reference: https://www.amazon.com/dp/B078YJV9ZW * [Kindle link](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW) ## Highlights 人はある特定の瞬間に、ある一つのパラダイムに「基づいて活動している」 — location: [1144](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1144) ^ref-19081 --- 組織に発達理論を適用するときには、単純化しすぎないように十分注意する必要がある。「この組織は何型ですか? あの組織は?」と質問をされることがある。私は 順応型、 達成型、 多元型 といった特定の発達 段階 で運営されている組織について説明するとき、常々注意していることがある。私が話しているのはシステムと組織文化であって、そこで働く人々についてではない、ということだ。ある組織の構造、慣行、文化的要素に目を向ければ、それらがどのような世界観を出発点としているかがたいてい分かる。 — location: [1187](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1187) ^ref-33302 --- 恐れに置き換わるものは何だろう?  人生の豊かさを信頼する能力だ。私たちに古くから伝わるさまざまな知恵は、生き方の本質は二通りあるという深遠な真理を前提にしている。それは、「恐れと欠乏感にまみれた人生か、信頼と潤沢に満ちた人生か」というものだ。 — location: [1294](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1294) ^ref-64113 --- 進化型 では、 意思決定の基準が外的なものから内的なものへと移行する。 — location: [1310](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1310) ^ref-52226 --- 進化型 では他人から認められること、成功、富、帰属意識は快楽的な体験であり、エゴを充足させる甘酸っぱい「わな」ととらえられる。そのため、それ以前の 段階 とは対照的に、優先順位が入れ替わる。良い人生を送るためには他人からの評価や成功、富、帰属意識を求めず、充実した人生を送るよう努める。他人から認められることや成功、富、愛は結果にすぎない。 — location: [1317](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1317) ^ref-6103 --- 進化型 組織のリーダーたちは、理想の職場のあり方として、家族とは別の比喩を使う。実は彼らの多くが、自分の組織を「生命体」や「生物」ととらえている。生命は、進化に向けてあらゆる知恵を働かせながら、底知れぬ美しい生態系を維持している。生態系は、 全体性、複雑性、そして高い意識に向けて常に進化し続けている。自然は、自己組織化に向かうあらゆる細胞とあらゆる有機体の欲求につき動かされて、常にどこかで変化している。そこには、命令を出したりレバーを引いたりする中央からの指揮も統制もない。 — location: [1559](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1559) ^ref-54983 --- 進化型 組織が開く三つの 突破口 — location: [1568](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1568) ^ref-24177 --- 自主経営 — location: [1572](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1572) ^ref-8401 --- 全体性 — location: [1575](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1575) ^ref-39769 --- 存在目的( — location: [1582](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1582) ^ref-62149 --- しかし、もし権力がゼロサム・ゲームでなかったとしたらどうなるだろう? もし、だれもが強い権限を持ち、無力な者が一人もいないので権限委譲が必要ないという組織構造と行動様式を設計できたらどうなるだろう? これが、 進化型 組織が到達した最初の 突破口 だ。だれがだれに対しても権力を行使できる立場にはなく、しかし(逆説的ではあるが) 組織全体としては、ほかの組織形態よりもはるかに強力になっている──そのような組織構造と行動様式を通じて権力の不平等という昔からの問題を乗り越えているのだ。 — location: [1736](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1736) ^ref-45746 --- しかし何といっても地域コーチの役割は、チームが自分たちで解決策を見つけられるように示唆に富んだ問いを投げかけることである。コーチはチームにとって望ましくない行動を内省を通じて認識させ、極めて重要な瞬間に警告を発して、深刻な問題に対処するために立ち止まることを提案する。 — location: [1956](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1956) ^ref-41857 --- チームが悪戦苦闘するのは何の問題もない。苦しみから学べることがあるからだ。難しい局面を乗り越えたチームは 回復力 と強い連帯感を育むことができる。したがって、コーチの役割は予想できる問題を防ぐことではなく、問題解決をしようとするチームを支援する(そしてそのプロセスを通じて自分たちがどのように成長したかを内省する手伝いをする) ことなのだ。 — location: [1961](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1961) ^ref-44865 --- ▼ 出発点はいつでも、チーム内の情熱と強みと能力を引き出すことだ。 — location: [1972](kindle://book?action=open&asin=B078YJV9ZW&location=1972) ^ref-58367 ---