## Metadata
* Author: [アーロン・イリザリー(Aaron Irizarry)、アダム・コナー(Adam Connor)、安藤 貴子、長谷川 恭久](https://www.amazon.comundefined)
* ASIN: B01J2OEYLU
* Reference: https://www.amazon.com/dp/B01J2OEYLU
* [Kindle link](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU)
## Highlights
始める前に FAQ は潰しておく 皆が同意しているプロジェクトの目的や提供したい体験を洗い出し、それが現状こういう形になっているということを説明する。 — location: [129](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=129) ^ref-61284
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ゴールに基づいた意見をいう 漠然な想いを語るのではなく、皆が同意しているプロジェクトのゴールを前提にして話をする。 — location: [131](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=131) ^ref-28184
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答えではなく道筋 具体的な答えや指示を告げるのではなく、なぜ自分がそう考えるかの視点を告げるようにする。その視点は他の人が見落としていた部分かもしれないので、そこから皆で答えを導き出すことができる。 — location: [133](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=133) ^ref-43860
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反対のことを考える 最善を尽くしたデザインでも見方を変えると新たな発見がある。 — location: [136](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=136) ^ref-18276
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フィードバックや、それを他の人と共有する理由はとてもあいまいだ。焦点や適切な目的のないフィードバックは非生産的で、ときに害さえ及ぼすおそれがある。 — location: [161](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=161) ^ref-16317
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フィードバックの依頼に関わる問題は、私たちが常に、何についてのフィードバックが欲しいのか、なぜフィードバックを求めているのかを具体的に説明していないことである。 — location: [357](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=357) ^ref-54096
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3つのタイプのフィードバック — location: [366](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=366) ^ref-35754
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反応型 — location: [370](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=370) ^ref-32597
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指示型 — location: [386](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=386) ^ref-17234
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このタイプのフィードバックをする人はたいてい、ソリューションはこうあるべきだという自分自身の期待にもっと沿ったデザインにしたいと思っている。 — location: [387](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=387) ^ref-28280
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何の説明もない指示をベースにしたフィードバックは、デザインの目的を達成するためにあなたが下した判断の有効性については何も語らない。 — location: [396](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=396) ^ref-11397
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批判的思考 とは、意見を聞いてそれが正しいかまちがっているかを判断するプロセスのことである。何 — location: [410](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=410) ^ref-13828
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分析しているのは、デザインに含まれるアイディアのどのような側面または判断かを具体的に明らかにしている ◯その側面または判断を、目的あるいはベストプラクティスに関連づけている ◯その側面または判断が、目的あるいはベストプラクティスをサポートする機能をいかにして果たしているか、いないか、その理由は何かを説明している — location: [417](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=417) ^ref-3860
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批評は、何かを見たときに即座に感じる反応でもなければ、よりよい問題解決のために誰かのデザインを変更しようとすることでもない。批評とは、批判的思考を用いて、デザインが望まれる目的を達成する(そして関連するベストプラクティスまたはヒューリスティック* を遵守する) と思われるかどうかを判断する分析方法なのである。 — location: [428](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=428) ^ref-46247
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フィードバックには、反応、指示、批評の3つのタイプがある。反応と指示は、デザインの選択が製品の目的のために正しく機能するかを理解するうえでの有益性という観点から見ると、その能力は限定的だ。批評とは、批判的思考を用いた分析方法のことで、まさにその理解を重視したフィードバックである。 — location: [447](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=447) ^ref-30908
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プロジェクト・チームを集めて何度も批評をしていくうちに、共通の語彙が増え、定着していく。語彙が確立されていくのに従って、それは役割や部門を超えたものになり、チームメンバーは別の役割をもつメンバーとより効果的なコミュニケーションを行う能力を向上させる。 — location: [471](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=471) ^ref-17020
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チームのディスカッションはたいていが自己誘導的に生まれる。つまり、プロジェクト計画によって日付が決まっているから行うのではなく、デザイナーやデザインチームがデザインを小休止してそれまでに作ったものを批判的に検討する頃だと感じたときに、自発的に始めるものなのだ。 — location: [531](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=531) ^ref-9596
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お互いに対してどんなふうに話し、どのように会話を始め、質問するかなどはすべて会話がどう進展するかに影響を与える。会話がチームやプロジェクトの成功にとって重要だと本当に信じていれば、チームやプロジェクトについて批判的に考え、それらについて話し、テクニックを練習することはチームやプロジェクトの向上にとって重要な行為であるというのも納得できるはずだ。 — location: [571](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=571) ^ref-30777
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本書を通して批評について検討していく際は、カギとなる以下の2つの要素を頭に入れておくことが大切である。 — location: [595](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=595) ^ref-18336
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批判的思考 デザインしているものを、それを作る目的に照らして検討すること。 — location: [596](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=596) ^ref-9704
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伝達 自分の批判的思考を一緒に仕事をしている人に提示する方法。 — location: [598](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=598) ^ref-46412
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特定の目標を達成する、またはある目的を遂行するために、あなたやあなたのチームが何かを作る、あるいは何らかの判断を下すときには必ず、何かを批評することになる。 — location: [602](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=602) ^ref-39418
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批評を受ける側の正しい心構えとは、デザインの各要素が決められた製品の目的を果たすのに機能するかどうかを理解しようとすることだ。 一方で批評を与える側の正しい心構えとは、デザインの各要素が製品の目的達成能力に及ぼす影響についてデザイナーが理解できるように、力を貸そうと思うことだ。 — location: [641](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=641) ^ref-51499
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悪い批評の特徴 — location: [662](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=662) ^ref-65000
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批評は新しいアイディアを探すための場ではない。批評の目的はそれまでに作られたデザインを分析することにある。グループの思考を分析から探索へとシフトさせるのは、周到なファシリテーション* があってこそうまくいくのだ。 — location: [685](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=685) ^ref-17855
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よい批評とは、その内容をすぐに行動に移せるものである。フィードバックに「理由」が盛り込まれていれば、デザイナーはそれをしっかり理解して行動を起こすことができる。要するに、デザイナーは何が機能し、何が機能していないか、そしてなぜ機能していないのかを十分に把握するので、代替策を考えたり、他の部分を調整したりすることができるのだ。 — location: [712](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=712) ^ref-41027
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よい批評は問題解決をしない。問題解決によって議論の分析的な焦点が損なわれ、ずれてしまいかねないからだ。 — location: [717](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=717) ^ref-25101
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できる限り最高の批評を与えるために、フィードバックをするときには以下のベストプラクティスについて考慮しよう。 — location: [734](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=734) ^ref-8265
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あなたの意見が役に立つかもしれないと相手が思うようになったところで、自分の考えを聴いてもらえれば嬉しいとていねいに提案してみる。聴く準備を整えるチャンスを相手に与えるのだ。 — location: [791](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=791) ^ref-61053
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批評は正直な分析である。成功しているかどうかに関係なく、デザインとその目的に注目したバランスのとれたものでなければならない。したがって、うまく機能していることとその理由について話をするのも同じように重要なのだ。 — location: [797](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=797) ^ref-61730
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長所が伝えられなかったために、その要素を変更してはいけない理由をチームが理解していなかったせいだ。 — location: [813](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=813) ^ref-30457
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創造的思考と分析的思考を切り替える能力の大切さを忘れてはいけない。 — location: [978](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=978) ^ref-10935
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アイディアを分析するのに他者に力を貸してもらえれば、彼らの経験や専門知識を有効に活用し、自分の力だけではできない方法でデザイン上の判断についての情報を得ることができる。 — location: [998](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=998) ^ref-53222
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批評を受けるときは、当然生まれる反論したいという気持ちを抑え、相手の考えを最後まで聴くのに集中するよう努力するのが重要だ。 — location: [1014](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=1014) ^ref-20147
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第3に、行動や批評の形のモデルとなることで、有益な方法でフィードバックを与えるにはどうすればいいかを他の参加者に示し、役立つ批評の収集と会話の円滑な進行をもっと容易にできる。 — location: [1045](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=1045) ^ref-30649
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まとめ — location: [1083](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=1083) ^ref-63770
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効果的な批評ができるか、また批評が効果を発揮するのはどんな場合かを決定する、チームの文化の最も重要な2つの特徴は、協働とイテレーションだと考えている。 — location: [1123](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=1123) ^ref-2465
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人がどのように協働しているかを調べると、仕事には「調整」と「合意」という2つの主要なメカニズムがある — location: [1133](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=1133) ^ref-30477
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このような協働は批評の障害になりかねない。批評の目的は全員を納得させることではないからだ。批評は、チームがプロジェクトの最重要事項に焦点を当て、個人的な好みに動かされないようにするための有用なツールである。そのため、批評によって何について誰の意見が一致しているかはわかるが、すべての人の意見を一致させることは目的としていない。 — location: [1148](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=1148) ^ref-14384
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自分のスキルや専門以外であっても、自分の見解を述べるべきだと信じている — location: [1161](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=1161) ^ref-16089
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自分の見解が考慮されると信頼している — location: [1163](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=1163) ^ref-26317
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異なる指示または決定がなされる可能性を理解している — location: [1164](kindle://book?action=open&asin=B01J2OEYLU&location=1164) ^ref-17796
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